【機能解説】AUTEL EVO2proの自動航行について

AUTEL ROBOTICS
  • AUTEL EVO2シリーズを購入したが使い方がわからない、知りたい
  • AUTEL EVO2シリーズを使いこなせるようになりたい
  • AUTEL EVO2シリーズをネットで調べても英語の説明ばかりでよくわからない

私がAUTEL EVO2 PROを購入した時は上記のようなことを考えていました。そして購入して1年が経ちますが、今でも同じようなことを考えています。

そこで購入して間もない時の私のような悩みを抱えている方に、EVO2PROの自動航行機能について解説したいと思います。

1.自動航行とは?

自動航行とは文字通りドローンが自動で飛行することです。アプリ上で操縦者が事前に飛行ルートを設定したり、設定した範囲内だけを自動で飛行することができます。

ドローンが自動航行できる方法として

  • GPS(Global Positioning System)
  • RTK(Real Time Kinematic)
  • SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)

この3つのいずれかの方法で自動航行ができるようになっています。

GPS

グローバル・ポジショニング・システムを略してGPSと言います。アメリカが打ち上げた約30個のGPS衛星のうち、上空にある数個の衛星からの信号をドローンが受け取り、ドローンの現在位置を特定することができます。GPSのおかげで簡単にドローンの位置を特定することができますが、実は単独測位のため数メートルの誤差が生じていると言われています。現在、GPSが搭載されているドローンのほとんどがこのGPSを利用して自動航行を可能にしています。

RTK

リアル・タイム・キネマティックを略してRTKと言います。GPSのような単独測位と違い地上に設置した基準局とRTKシステムを搭載したドローンの2つの受信機で4つ以上の衛星から信号を受信する相対測位と呼ばれる測定方法です。2つの受信機でデータを受信するので、GPSよりも誤差の少ない正確な情報を得ることができます。RTKの誤差は数センチ程度と言われています。

SLAM

サイマルティニアス・ローカライゼーション・アンド・マッピングを略してSLAMと言います。SLAMは「位置特定と地図作成を同時に行う」という意味になり、言葉の通り位置特定と地図作成を同時に行う技術です。この技術はGPS信号を受信できない環境(屋内など)でもドローンの自動航行が可能になります。しかしSLAMを利用した自動航行ができるドローンは今はまだ少ないのが現状です。身近な物ではルンバなどのロボット掃除機に活用されています。

このように自動航行でも3通りの方法があります。2022年時点ではまだまだGPSを活用した自動航行が主流です。EVO2 PROもGPSを利用しているので数メートルの誤差を理解した上で活用してみて下さい。

2.AUTEL Explorerのミッションフライト

EVO2 PROの自動航行を使用する際に必要なのがAUTEL Explorerのミッションフライトです。アプリを立ち上げて「ミッションフライト」をタップすると

  • ウェイポイント
  • レクタングル/ポリゴン
  • 斜め
  • タスクの記録

の5つの項目があります。今回は「ウェイポイント」「レクタングル/ポリゴン」「斜め」の特徴などを見ていきましょう。

アプリでは「レクタングル」と「ポリゴン」はそれぞれの設定項目がありますが、同じエリアルートミッションなのでこの記事では一つにまとめています。

ウェイポイント

ウェイポイントはユーザーが任意でドローンの飛行ポイントを決めることができます。またポイントごとにカメラアクションも設定できるようにもなっています。なのでAポイントでは画像撮影をB地点からC地点では動画撮影といったような設定も可能です。飛行ポイントからカメラアクションや高度/速度まで細かく設定できるので、幅広い自動航行設定が可能なのが特徴です。

レクタングル/ポリゴン

レクタングルとポリゴンは決められたエリアルートを自動航行するミッションです。レクタングルは短形の飛行エリアを、ポリゴンは等高線に合わせた多角形の飛行エリアを作ります。
①レクタングル

②ポリゴン

斜め

建物などの立体物を3D映像で見たい場合に便利なのが斜めの自動航行ミッションです。設定画面になると5色で飛行ルートが表示されます。高度と斜めの高度を設定すれば自動で飛行してくれます。このモードで気を付けなければならないのは障害物センサーが感知しない電線などの障害物です。高度設定で飛行ルートも変わるので、障害物にぶつからないように設定して下さい。また5ルートを継続して飛行するので、バッテリー残量にも注意が必要です。


AUTEL Explorerでは場所や状況に合わせたミッションフライトが用意されています。ご自身の目的に応じてミッションフライトを使い分けてみて下さいね。

3.まとめ

  • ウェイポイント
  • レクタングル/ポリゴン
  • 斜め

今回はEVO2 PROの自動航行のミッションフライトについてまとめてみました。

私はEVO2PROを購入した時、ミッションフライトについて悪戦苦闘して何度も諦めたことがあります。皆さんがそうならない為にもこの記事を参考に、自動航行に挑戦してみて下さい。
詳しい設定方法はAUTEL Explorerのマニュアルを添付しておきます。
AUTEL Explorer英語マニュアル
またGPSだけでは精度が心配な方はAutel RoboticsがEVO2RTKシリーズを販売しています。リンクを貼り付けておくので参考にしてみて下さい。

最後に前回の記事でAUTEL Explorerのインテリジェントフォトについて解説した記事がありますので合わせてご参考下さい。

 

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